「第28回ありがとう世界一短い感謝状」には
福岡県内の小中学校110校11785作品の応募がありました。
最終審査は、芥川賞作家・高樹のぶ子さん、エッセイスト・林田スマさん、毎日新聞社取締役、西部本社代表、福岡本部長・岩松城さんにお願いし、「個人賞」「学級賞」「学校賞」が決まりました。
既に7月下旬から「開店!ウメ子食堂」内11時35分過ぎに優秀作品を発表しています。

審査員

個人賞 10作品

作品はこちら

学級賞 1クラス

春日市立春日東小学校3年3組

学校賞 小学校1校/中学校1校

飯塚市立立岩小学校/ 福岡市立高宮中学校

個人賞 10作品

西南学院小学校1年
さかい はるまさん

 ニコは、ぼくのいえの九さいの犬です。ぼくがかえると、よろこんでしっぽをぶんぶんふってくれる。ぼくのおやつをねらっているときはこまるけど、くつ下のとりあい、ほんとうはたのしいよ。いつもやさしいきもちにさせてくれてありがとう。ながいきしてずっといっしょにいてね。おねがいだよ。だいすき。

飯塚市立立岩小学校2年
しおづる にこさん

 おとうさん、ありがとう。
 いつも、おしごとがんばってくれてありがとう。
 おとうさんは、あさ早くおしごとにでていきます。
 だから、おとうさんにいってらっしゃいができません。でもいつもこころの中でいってらっしゃいをいっているよ。がんばれ。

太宰府市立国分小学校3年
中野 ひかりさん

 青空にかがやくまっ赤なえ顔を見せてくれる。お日さまさん、きみのおかげで草や花そして、ぼくたちのような、ぼくたちのような、いのちがあるものに元気をあたえてくれる。いのちあるものは、きみのえ顔で生きていける。きみが、いないと、だれも生きていけないよ。だから、これからも、色んないのちとえ顔をあたえてね。

大野城市立大野南小学校4年
高倉 心さん

 命にありがとうと誰もが思う。ぼくも思う。でもどんなことにありがとうなのかよく分からないが考えてみたい。命があると気持ちがうまれ、言葉がうまれる。時には人をいやな気持ちにする言葉も出る。でもそれだけではないと思う。いい言葉を大事にしたい。そして、それは最初は命からうまれるんだと思った。

春日市立天神山小学校4年
手嶋 清道さん

 おじいちゃんの家は田んぼのまん中にぽつんとあり緑一色です。
毎年親せきが集まり、広い田んぼの米作りを手つだいます。四月にタネまきして十月にいねかり。おいしいお米がたくさんできます。りっぱにいねが育つように毎日田んぼを見てくれるおじいちゃんありがとう。ぼくももっとてつだうね。

福岡教育大学附属福岡小学校4年
中のせ れんとさん

 ぼくは、とんかつをたべて、ふと思いました。「このとんかつはぶただよね」。じぶんの命をすててまでぼくにごちそうしてくれるなんて。ほかのどうぶつも、とりや、牛、羊などの動物もぼくたちのために命をすてるなんて。
命をもらった色々な動物にたいして感しゃをこめて「ごちそうさまでした」といおう。

飯塚市立立岩小学校5年
今井 士温さん

 お兄ちゃんが大学で京都に行って、一か月たったね。合格して 本当によかったね。家にいっしょにいられなくてさびしくなったけど、今、いろ いろなことを思い出しています。
 サッカーのシュート、野球のキャッチボールのやり方、絵の書き方も教えてくれて、ぼくはうまくなりましたよ。お兄ちゃんの弟で本当によかった。

古賀市立古賀中学校1年
岩切 朝陽さん

 ぼくは今、右腕を骨折しています。なので、いつもは一人で出来ることも難しく、不便な事が多くなりました。でもクラスのみんなが助けてくれています。その他にも、部活の仲間が色々な事を手伝ってくれています。それに、先生がサポートしてくれています。だから、学校のみんなに感謝しています。

照曜館中学校2年
三井 葉菜さん

 私が毎朝、電車に乗って学校に行くとき駅員さんが、 「おはようございます。いってらっしゃい。」と声をかけてくれる。声をかけられると、今日も一日がんばろうって思う。さりげない一言が毎朝、駅に来る人達の勇気になっていると思う。駅員さん、いつも声かけありがとうございます。

福津市立津屋崎中学校
後藤 大輝さん

 僕が今こうやって文章をかいたりできるのは奇跡です。なぜな ら小学校1年生、今から8年前にある病気にかかり入院していました。僕は死ぬんじゃないかとおびえながら病院生活を送っていました。そこで、母の「絶対治るよ」のはげましの声をきき病気を治しました。僕が今、感謝を伝えたいのは母です。

審査員のことば

高樹のぶ子さん (作家、九州大学特任教授)

高樹のぶ子さん (作家、九州大学特任教授)

 今年もたくさんの「ありがとう」に感激しました。とくに驚いたのは高倉心くんです。命と気持ちと言葉の関係について素晴らしい発見がありました。
他にもそれぞれ具体的な対象への感謝が心を打ちました。皆と同じものではなく、自分だけの「ありがとう」を探す子どもたちの真剣な視線が印象的でした。
野球選手やモデルへの気持ちも正直でほほえましい。
この「世界一短い感謝状」を書く時、子どもたちの心が家族や学校や自然に向かって、真っ直ぐに成長しているのを実感できます。
個人賞に入らなかった「ありがとう」もちゃんと私の心に届きましたよ。

林田 スマ (エッセイスト)

林田 スマさん (エッセイスト)

今回も、楽しくて、幸せな、審査の時間でした。ありがとうございます。
やさしくて、あたたかい、「ありがとう」のひとつひとつ手にしながら、みなさんのお顔やその暮らしの情景を、ずっと想像していました。すると、みなさんの「ありがとう」の声が耳元に聞こえてくるようで、嬉しくなりました。
「ありがとう」が言えること、「ありがとう」の気持ちになれること、その積み重ねとともに、ゆっくり大きくなってくださいね。

岩松 城 (毎日新聞社取締役、西部本社代表、福岡本部長)

岩松 城さん (毎日新聞社取締役、西部本社代表、福岡本部長)

今年もたくさんの「ありがとう」を前に悩みました。それぞれの思いがいっぱい詰まっていて、審査して選ぶなんてとてもとても。
文章の向こうに見える情景を思い浮かべながら、ひとつひとつ大事に読みました。
これからも「ありがとう」の種をみんなでまいて育てていければ、いいなぁ。