「第27回ありがとう世界一短い感謝状」には
福岡県内の小中学校115校12289作品の応募がありました。
最終審査は、芥川賞作家・高樹のぶ子さん、エッセイスト・林田スマさん、毎日新聞社取締役、西部本社代表、福岡本部長・岩松城さんにお願いし、「個人賞」「学級賞」「学校賞」が決まりました。
既に7月下旬から「開店!ウメ子食堂」内11時35分過ぎに優秀作品を発表しています。

審査員

個人賞 10作品

作品はこちら

学級賞 1クラス

福岡市立室見小学校5年1組

学校賞 小学校1校/中学校1校

春日市立春日東小学校/ 朝倉市立甘木中学校

個人賞 10作品

福岡雙葉小学校2年
下村望友さん

 お母さんは毎日いそがしいです。でも、どんなに大変な時でも本を読んでくれます。お母さんのこえを聞くとその日にさびしいことやいやなことがあっても、やさしい気もちになり心がおちつきます。そして、あん心してねむることができます。一日のうちで一ばんしあわせな時間です。お母さん、ありがとう。

西南学院小学校2年
すみ田ゆずほさん

   へそのおありがとう。
   ひきだしでみつけた小さな木のはこ。わたしのへそのお。おなかにいるとき、わたしにたくさんえいようをはこんでくれてありがとう。おかげでげん気にうまれてこれたよ。へそのおは今は小さくてカラカラだけど、たくさんのありがとうがつまっている。ありがとうわたしのたからもの。

筑紫野市立二日市北小学校4年
桐原佑典さん

   ぼくの、通学路のとちゅうに毎朝ぼくたちが安全に道をわたれるようにちいきの方が雨の日も晴れの日もやすまず立ってくれています。その方のおかげでぼくは、この4年間じこがなく、安全に安心して学校にかようことができています。こんなやさしいちいきの方にみまもられて、ぼくはうれしくおもいます。

福岡海星女子学院附属小学校5年
上野帆高さん

   いつも重い荷物を入れられて、学校ではせまいロッカーに入り、帰ったららんぼうに置かれて。いつの間にか色んなところに傷が付いたり痛んできちゃったけど、ぼくのせ中にいつもくっ付いて、がんばってくれているぼくのランドセル。
   5年目で初めて傷に気付いたよ。これからはもっと大切にするね。

福岡海星女子学院附属小学校5年
石田真央さん

   じいじへ
足を手術して、とってもいたいのに、私のためにおいしい料理を作ってくれてありがとう。
   私が好きな料理はオムレツだよ。
   ふっくらやけた、たまごに、中のぐがいい感じでマッチするところ。もうとまらなくて何皿も食べられちゃう。じいじが愛情をこめて作ってくれた料理は、とびっきりおいしいよ。

西南学院小学校5年
村松佑宥さん

   ぼくは、この十年間本が大きらいだった。内容がふく雑。お母さんに言われたけどむりだった。じみちに本を読んだ。その中で一つのシリーズに興味を持った。「サメ王国のグレイ」という本だ。この本で本にたいするしせいが百八十度変わった。本の楽しさを知ることができた。
   「ありがとう。」

西南学院小学校5年
田中満喜さん

   ぼくは、南片江レオ―ズというソフトボールチームに入っています。将来の夢は、プロ野球選手になることです。
   そのために、暑い日も寒い日も雨や雪の日も練習を頑張っています。ものすごくつらくても頑張れるのは、同じ目標を持つレオ―ズの仲間がいるからです。
   レオ―ズの仲間との出会いにかんしゃです。

福岡教育大学附属福岡小学校5年
松井玲子さん

   お父さん、毎朝ごはんを作ってくれてありがとう。あったかいごはんとおかずで元気になれます。おかげで二年連続無ちこく無欠席、今年も記録更しん中だよね。毎日だし、朝はあわただしいし、照れもあって、ありがとうを言えないでいます。これからはもっと大きな声で言うよ、「ごちそうさま」ってね。

福津市立福間東中学校3年
永野希来梨さん

   今でも忘れないソフトボールの練習試合。私のもとに来たライトゴロ。最悪なことにボールは私のグローブに入ってくれずホームラン。私が泣き崩れていた時に友達がかけ寄ってきて、何も言わずそのばにいてくれた。悲しみの中に嬉しさがこみあげてきた。今まで近すぎて気付かなかったけど、大切な存在だよ。

須恵町立須恵中学校3年
原口征楓人さん

   僕が学費の高い塾のトップクラスに行きたいと言ったら、「頑張れ」と言って快く答えてくれたお母さん。それからバイトを始めてくれて僕の学費や合宿代を出してくれました。本当に感謝しています。絶対に合格して、大人になったらこれまでの恩を倍にして返します。

審査員のことば

高樹のぶ子さん (作家、九州大学特任教授)

高樹のぶ子さん (作家、九州大学特任教授)

 今年も沢山の「ありがとう」が届きました。周囲の人や家族への感謝も沢山ありましたが、「へその緒」や「死んだペット」への思いなど、様々な感謝の気持ちに出会えました。
毎日の生活の中で感謝の対象を見つけることは、すばらしいです。学校教育の中で、この企画を取り込まれておられる様子も大変うれしく思います。

林田 スマ (エッセイスト)

林田 スマさん (エッセイスト)

みなさん「ありがとう」
たくさんの「ありがとう」に包まれて、とても幸せな気持ちになりました。
みなさんの「ありがとう」の向こう側には、それぞれのドラマがあって、その光景を想像しながら作品に向き合いました。「かわいい」「へえ?」「やさしい」 「いいなぁ」なんてつぶやきながら。そして、みなさんい会いたくなりましたよ。
「ありがとう」の種を心の中にたくさんもって大きくなってくださいね。

岩松 城 (毎日新聞社取締役、西部本社代表、福岡本部長)

岩松 城さん (毎日新聞社取締役、西部本社代表、福岡本部長)

嫌なこと、つらいことに出会ったとき、「ありがとう」の場面を思い浮かべてみると、心がほんわりとなごみます。不思議な力を持った言葉です。今年もたくさんの子どもたちの「ありがとう」に出会いました。短い文章の中に「ありがとう」の場面を想像しながら、幸せな気持ちに浸りました。この「ありがとう」の輪が日本中に広がるといいな、と思いながら。