「第26回ありがとう世界一短い感謝状」には
福岡県内の小中学校120校12722作品の応募がありました。
最終審査は、芥川賞作家・高樹のぶ子さん、エッセイスト・林田スマさん、毎日新聞社取締役、西部本社代表、福岡本部長・岩松城さんにお願いし、「個人賞」「学級賞」「学校賞」が決まりました。
既に7月下旬から「開店!ウメ子食堂」内11時35分過ぎに優秀作品を発表しています。

審査員

個人賞 10作品

作品はこちら

学級賞 1クラス

須惠町立須惠第一小学校4年1組

学校賞 小学校1校/中学校1校

福岡教育大学附属福岡小学校/ 福岡市立高宮中学校

個人賞 10作品

福岡海星女子学院小学校1年
小林ゆりのさん

 おじいちゃんおばあちゃん、いつもやさいをいっぱいおくってきてくれてありがとう。きょうはとどいたグリンピースをさやからだすおてつだいをしたよ。 つるにさやがつながってこいのぼりみたいだったよ。あけたらおまめがびっしりならんでて うれしかったよ。
おまめごはんおいしかったよ。ありがとう。

西南学院小学校3年
山下アテンさん

ようち園までは、夜二さつ本を読んでくれた。今は 「もう自分で読もうね。」って言われるけど、時どきよんでくれる。 ぼくはお母さんのひざの上で、五年生のお姉ちゃんはお母さんのま横で、し ずかに聞いている。また読んでね。お母さんの読んでくれる本はとってもおもしろい。

福岡雙葉小学校5年
金光 祐佳さん

 先週、私は帰りのバスで運動会の練習でつかれていたのかねてしまいました。 それから何分かすると、バスの運転手さんとおばあさんからおこしてもらいまし た。もしもおこしてもらわなかったらしゅうてんまで行っていたと思います。 あの時は、ありがとうございました。

飯塚市立菰田小学校5年
若松 鳴さん

 くり木先生、ありがとう。くり木先生は私を変えてくれた人です。三年生のときの私は、顔を下に向けていました。でも四年生では、私は顔を少しずつゆっくりと上げていきました。くり木先生が勇気をあたえてくれたからです。「先生になる」という夢をもちました。くり木先生、勇気をありがとうございました。

飯塚市立幸袋小学校6年
宮本 尚虎さん

 幸袋小学校へ
今まで、ぼくの学校生活を見守ってくれてありがとう。校門坂の上から、運動会で最後までがんばっているところを見てくれたね。今年で閉校になり、百二十年の歴史を閉じるけど、毎日過ごした幸袋小学校を忘れないよ。新しい小学校でもがんばるよ。最後まで見守っていてね。

大刀洗町立本郷小学校6年
角 倫太朗さん

 お母さんは画家です。昭和の風景を描いています。そして、その絵の中には、必ず子どもが登場します。その子のズボンのポケットを見ると、ぼくやお兄ちゃんの名前が書かれています。アトリエにこもって仕事のことしか考えてないと思ってたけど、できあがった絵を見ると家族を思う心が伝わるよ。ありがとう。

福岡市立長尾中学校1年
吉岡沙月さん

 私に将来の夢をくれたのはたくさんの1コマ、漫画でした。
私が小学低学年の時、周りは皆将来の夢を持っていました。まだ夢のなかった私はある漫画に出会いました。それから沢山の漫画を読み、涙、笑い、おどろきがあふれました。私の将来の夢は漫画家。
将来の夢探しの手助けに感謝します。

福岡市立春吉中学校2年
龍 寿々さん

 私が感謝しているのは病院で出会った人達です。私は病気で長期入院していました。入院当初は、苦しくて悲しくて、真っ暗な所にいるようでした。けれど、だんだん明るくなりました。それは、いつも気にかけてくれる優しい看護師さんや、共に乗り切ろうと頑張った仲間達のおかげです。本当に感謝しています。

宗像市立中央中学校2年
隆 隼人さん

 僕は本が大好きです。僕は勉強がきらいだけど、昔から本は読んでいました。 おかげで苦手な漢字や、本を通じて友達もたくさんできました。家に並ぶ本には本当はもっとお礼がしたいけれど、生き物ではないので何もしてやれません。だから、捨てたりしないから、ずっと僕の隣にいてね。これからもよろしく。

春日市立春日東中学校3年
吉田 昂央さん

 監督、僕は監督が嫌いでとても苦手でした。しかし、監督が言っている事は何一つ間違っていなかった。そう気づいたのは三年生の春、気づくには遅すぎました。あと二カ月程しか一緒にいられないのに。だから、あと二カ月、全力で監督に恩を返します。これからも未熟な僕に野球を教えて下さい。

審査員のことば

高樹のぶ子さん (作家、九州大学特任教授)

高樹のぶ子さん (作家、九州大学特任教授)

 ずいぶん長年、この賞の選考をやってきました。夏の愉しいひとときです。
子ども達が感謝の気持ちを表す文章は、それだけで読む人間、聞く人間を、幸せにしてくれます。とても優劣をつけるのは難しいことです。
今年は、できるだけ具体的に、感謝の光景が見える作品を選びました。その場面を思い浮かべ、短い文章が表現する色や匂いを感じてみてください。

林田 スマ (エッセイスト)

林田 スマさん (エッセイスト)

「ありがとう」はすごい力持ちだと思います。
ひとつの「ありがとう」が心の中にしみ込んで、ゆっくりと体中に広がるとき、 人は本当に幸せな気持ちに包まれます。
「ありがとう」をいう人、「ありがとう」といわれる人、どちらも幸せです。 「ありがとう」は笑顔を生み、人と人との心をつなぎます。
もっとたくさんの「ありがとう」が世界中に広がって、大きな輪になれば、平和 な世の中が続くのに、といつも思っています。

岩松 城 (毎日新聞社取締役、西部本社代表、福岡本部長)

岩松 城さん (毎日新聞社取締役、西部本社代表、福岡本部長)

「ありがとう」の気持ちを読み比べて順番をつけるってほんとにつらい。審査員の先生たちは毎年この時期になると、きっとおなじような思いを抱いていると思います。短い文章につづった感謝の気持ち、いつまでも忘れないでいてほしい。それが周りの人たちに幸せと平和をもたらし、みなさん自身の生き方も豊かにしてくれる一番の薬だと思うから。今年もたくさんの「ありがとう」の気持ちをありがとう。